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ネーティブの工芸品の偽物

何年も前から、ネーティブが作る工芸品の偽物が街のあちらこちらで売られている。

例えば、織物。 織物はナバホが有名で、彼らの織物は羊を飼い、その羊から紡いだ毛糸を使い、染色し伝統にのっとった手法で今でも作られている。 ここ何十年か、そのナバホのデザインをインドやパキスタン、中国に持って行き、同じ柄の織物を作り、アメリカに持ち帰り売る商売が普通になっている。

ポタリー(陶器)は、まさか偽物が出てくるとは思わなかったが、数年前から中国で作らせているかなり質の悪い商品が、みやげ物屋で出回っている。 もちろん、裏を見ると「made in China」と記されているが、パッと目には、観光客は分からない筈だ。
たしかに、ネーティブのポタリーは安いものではないけれど、彼らがまず粘土を取りにいき、それを何度も漉して粘土にして形を形成して伝統のデザインを施して焼いてと、時間をかけて作った物なので、値段が少々高くなるのは仕方がないと思う。 
偽物は、確かに安値で土産には手ごろかも知れない。 でも、それでいいのだろうか?

インディアン・ジュエリーにいたっては、何処までが偽物で何処までを本物と呼ぶのか、境がなくなっている気がする。
今でも、ケワ(サント・ドミンゴ)プエブロなどでは、貝から小さなビーズを作りそれをジュエリーにしているアーティストが沢山いる。  だが最近では、フィリピン産のヒーシーがはびこっていて、それを使いターコイズのビーズを混ぜ売っている人々もいる。 もちろん、インディアンが最終的には糸を通しているけれど、それは、インディアン・ジュエリーなのだろうか?  ターコイズもブロック(練り物)と呼ばれる工場で作ったプラスティックの様な物を使ったものも増えている。
日本で日本人が作っているインディアン・ジュエリーもあり、それもインディアン・ジュエリーと呼んでいるみたいだ。
それって、全くインディアン・ジュエリーではないと思うが、買う人達は分かっているのだろうか?

昨日ニューメキシコ州の文化局の教育ディレクターのジョイスさんと話をした。 
彼女は、作り手も買い手も両方の教育が必要だと感じているとおっしゃっていた。
アメリカには法律があり、インディアンが作った物以外を、まるでインディアンが作ったように売ると罰せられる。
だから、アメリカでは偽物は一応「made in ~~」となっている。
でも、工場で作った物なのに、まるでネーティブが作ったようにして売られている物も沢山出回っている。

私達買い手が、もっともっと情報を得て勉強し、偽物なのか、本物なのかを見極める目を養っていかなければいけないと思う。



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プロフィール

Shizuko

Author:Shizuko
ニューメキシコ州サンタフェ市在住。 
ガイドや通訳の仕事をしています。
プエブロの食事や文化に興味があります。 趣味は茶道、食べ歩き、ダンスです。

ツアーのお問い合わせはtour@santafejapan.com


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